メッキははがれる。金になれ!
子供たちは皆、財産。
この世界の、この国の、この社会の、大切な宝だと思う。
それは磨けば磨くほど、大切に育めば育むほど、強度を増し、
たくましく光を蓄え、輝きを増していく。
ただ、それは、最初から、大きな熱量で光を放っているわけではないような気がする。
数々の出会いにより、人は磨かれる。
叱咤されることで磨かれ、挑戦することで磨かれ、認めてもらうことで磨かれ、
思い通りにいかず悩み苦しむことで、また磨かれる。
生みの苦しみ。研磨されるというのは、多かれ少なかれ、痛みを伴うものなのかもしれない。
努力せずに結果が出てしまう場合もある。
苦しまずして成果を得られる場合もあるかもしれない。
でも、それは、もしかしたら、最大の不幸なのかもしれない。
「世の中ってこんなものか」と、少なからず傲慢な気持ちを生んでしまうから。
驕り高ぶりは、せっかく磨いた輝きをも曇らせる。
そして、自らが難なく得た成功や、付け焼き刃の成果が
金のように輝いて見えるのなら、それはメッキに過ぎないのではなかろうか。
メッキは剥がれるもの。
剥がれて、やがては、錆びるもの。
子供たちには、風雨に耐えてもなお、輝き続ける金であれ。と強く思う。
そのために、全ての経験は、金になるために与えられているのだと思えてならない。
メッキは剥がれる。金になれ。
そんな話をした、冬の1日。
母のつぶやき。
お付き合いいただき、感謝の極み。
写真はフォトグラファー・秋倉康介氏。
岡本家本の表紙写真を撮って頂いた方で
初めてお会いしたにもかかわらず、人に愛され、人を愛す。そんな人でした。
まさに、金のカメラマン。
そんな秋倉さんに撮って頂いた写真をこの目にしかと焼き付けたくて。
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